お尻にあるツボは多くは下肢のだるさや痛み、痺れに対して効果的なツボばかり。さまざまな不調に悩まされていて、お尻のツボ押しに興味のあるという人も多いはず。
お尻は姿勢を保ったり、歩いたりする際によく使用する場所。疲労がたまりやすく、非常に痛みを感じやすいのです。その分ツボ押しの効果も高いので、場所やほぐし方をマスターしましょう。
環跳はお尻のツボのなかでも、最も効果が高いと有名です。お尻の筋肉で1番大きい大殿筋の真んなかにあるツボで、痛みの緩和やしびれの緩和に対して効果的。
場所は、片方のお尻の真んなかを押してみて1番痛みの強い場所。環跳を見つけたら、描くように30秒ほどかけてゆっくり押し込みます。押したあとはゆっくり離し、これを3セット繰り返しましょう。
指の先端で押してしまいがちですが、指の腹を使うようにするのがポイント。指の先端を使ってしまうと痛みがきつく、あとでだるさが残ってしまう可能性があるので注意してください。
承扶は、坐骨神経の通り道にあるツボ。歩きすぎによる疲労やお尻から太腿にかけての筋肉の痛みに対して効果があります。
場所はお尻のふくらみの下の境の真んなか。下から触ると指が止まるので簡単にわかるはずです。承扶の場所が分かったら、中指と人差し指の2本で下から押し上げるように指を当てます。ゆっくりと円を描くように、30秒ほどかけて押し込んでください。終わったらゆっくり離し、これを3セットほど繰り返します。
承扶は普段から刺激に疲れやすい場所なので、しっかり力を入れて押しましょう。
次?は腰とお尻のあいだにあるツボで、女性疾患に対して効果的。骨盤と仙骨のあいだに出っ張りがあり、その出っ張りと正中線のあいだにあります。
次?は周りが骨で囲まれているため、カイロを使って温め、刺激しましょう。市販のカイロを次?に貼ったり、シャワーを重点的にあてるだけでツボの効果を発揮することが可能です。
胞肓は、足のだるさやヒップラインの引き締めなどに効果的なツボ。次?と同じ高さで正中線の外方3寸にあります。3寸は指4本分です。それを参考にして取るようにしましょう。
胞肓に親指の腹を当て、ゆっくりと円を描くように30秒ほど時間をかけて押し込んでいきます。押したあとはゆっくり離しましょう。これを3セット繰り返してください。
胞肓を押すときはちょうど気持ち良いくらいの強さで押すようにしましょう。
お尻のツボは元々指で押すと痛みやすい場所なのですが、普段より痛みがある場合は、足への神経や血管が圧迫されている可能性があります。
神経が圧迫されると、足への痺れや感覚が鈍くなるなどの症状があります。また、血管が圧迫されていると足のだるさやむくみ、冷えなどの症状が現れることも。心当たりがある場合はツボを押して改善するか、医療機関を受診するなどの対処をしましょう。