雨の日や風の強い日など、天気が悪いときに必ず肩こりが起こる人もいるはず。また肩こり以外にも、頭痛やむくみ、だるさなどを感じる人も。
これらの症状は気象病と言われ、天気が悪く、かつ低気圧のときに見られます。ひどい場合は動くのもつらい場合も。
低気圧と肩こりを始めとした症状には、一体どのような関係があるのでしょうか?予防・対策方法も合わせて解説します。
低気圧は、気圧の周りにある空気を引き寄せて、数百キロメートルほどの範囲の気流を収束することで起こる現象。低気圧にも種類がいくつかありますが、一般的に知られているのは、2つの気団による急激な温度差で起こる「温帯低気圧」と、海水の温度が高い海域で起きる上昇気流が原因となって気圧が下がる「熱帯低気圧」です。
低気圧の際に起こる症状は、気圧が近づくことで天候が悪くなり、急激な気圧変化による雨天で湿気が上昇することで体に溜まった水分を排出することが難しくなってしまうことが原因と考えられています。
低気圧のときは、肩こり以外にも下記の症状が見られる場合があります。
雨の日に症状が見られた場合は、低気圧による影響を受けている可能性も。予防・対処をすると、症状が和らぎます。
低気圧による症状を対策するためには、日々の生活を工夫するのがカギ。また水分バランスが大きなポイントになります。
日々の生活で対策してもあまり効果がない場合は、1度病院で診察を受けるのもおすすめ。そのときに見られる症状の対症療法をおこなってもらうと、体を楽にできます。
低気圧による体の不調は、体内に水分が溜まると起こりやすくなると言われています。対処するためには、効率良く水分を排出することが重要なポイント。大事なのは、過剰に摂取するのではなく、少しずつ水分を摂るようにすることです。
またそれ以外にも、水分を豊富に含んでいる食材を摂取することで、無理なく水分補給できます。水分摂取だけでなく、食べ物に含まれる栄養素やエネルギーによって、体の調子も整えることが可能。
水分を多く含むウリ科の野菜は、利尿作用が期待できます。また、体内の水分循環を促す働きのある豆類や食物繊維が豊富なきのこ類も最適。
運動で代謝が上がると、体内に溜まった水分の排出が促されるため、体の水分バランスが整います。
また適度な運動は、低気圧症状が起きやすくなる自律神経の乱れを整えることもできるメリットも。おすすめの運動は、ウォーキングや水泳などです。運動強度があまり高くなく、一定時間を長期間継続できるものを選びましょう。
冷えは、自律神経が乱れる原因の1つ。また水分がうまく排出されなくなるため、むくみやすい体質になってしまうこともあります。
夏であっても、体を冷やさないように対策するのが大事。とくに内臓から冷えてしまうと、慢性的に全身が冷えてしまうので、お腹は必ず温めるようにしましょう。
ほかにも、首や腰周り、足首も温めると体温を上げることができます。もちろん、冷たい飲食物も避けてください。
自律神経の乱れを整えると、低気圧の症状を受けにくくなるだけでなく、原因不明な体の不調も改善できるメリットがあります。
自律神経を整えるためには、食事・運動・生活習慣がポイント。まず朝食をしっかりと摂り、1日のスイッチを入れて、体を活動モードにしましょう。
適度な運動をして血液循環を促すのも大事。また入浴は、自律神経のうち副交感神経を優位にすることで睡眠の質が上がり、徐々にバランスを整えることも期待できます。睡眠が適切におこなえると、生活習慣の改善にもつながるメリットも。